「薬を飲んでくれない」「薬を飲ませても吐き出してしまう」など、薬が嫌いな子どもは多く、特に1歳~3歳では4割近くの子どもが薬を飲むのに抵抗するというアンケート結果もあります。ですが、薬は指示通りに飲んではじめて効果が出るものです。子どもによく使われるシロップ剤と粉薬について、飲ませるためのちょっとしたコツや工夫を知っておきましょう。
① 泡立てないように容器をゆっくりと振って、中身を均一に混ぜます。泡立つと正確に計量できなくなるので注意しましょう。
② 1回分の量を計量カップやスポイトではかり取ってください。コップになれている場合は計量カップでそのまま飲ませます。スポイトを使用する場合は、頬の内側に流し込むようにして飲ませます。スプーンを使う場合は、吐き出さないように少量ずつ飲ませましょう。哺乳瓶を使っている乳児なら、からの乳首をくわえさせて、吸い始めたらシロップを流し入れて飲ませます。
※使用した計量カップスポイトは雑菌が繁殖する可能性があるので、必ずよく洗って乾燥させましょう。
③ シロップは雑菌が繁殖しやすいので、ふたをきちんと閉めて冷蔵庫で保管します
① 手をきれいに洗って、粉薬1回分を小皿やスプーンなどに 出します。数滴の水を加えてペースト状(だんご状)に練っ たものを、指で上あごや頬の内側に塗ります。
② 少量の水に溶かしてスポイトやスプーン、哺乳瓶の乳首を 使って飲ませることもできます。溶かすときは飲み残しが でないよう、一口か二口で飲める量にしてください。ミル クの味が変わってミルク嫌いになることがあるので、ミル クには混ぜないようにします。
③ 薬を飲み終ったら白湯やミルクなどを飲ませてあげましょう。
② なるべく他のものに混ぜないで、そのまま飲ませる習慣をつけましょう。どうしても飲めない場合は、子どもの好き なものに混ぜて飲ませてもかまいません。
② 混ぜる食品としては、苦味をごまかしやすいチョコレート やココア、冷たさで薬の味を感じに くくさせるアイスクリームなどが適しています。

薬は水やぬるま湯で飲むのが基本ですが、粉薬がどうしても飲めない場合は、子どもの好きな飲み物や食べ物に混ぜて飲ませることも可能です。ただ、薬によっては混ぜると苦味が出たり、効き目が弱くなったりすることがあります。混ぜる場合は必ず確認をしてからにしましょう。
たとえば、子どもによく使われるマクロライド系抗生物質は非常に強い苦味があるため、製品によっては口の中で溶けないようにコーティング加工されています。このコーティングは胃酸で溶けるように作られていますが、酸性飲料で飲んだり、混ぜたりすると、コーティングがはがれて苦味を感じるようになります。
炭酸飲料の pH は 2.2 ~ 2.9、スポーツ飲料は 3.3 ~ 3.5、果実ジュースは 3.2 ~ 3.9 といずれも強い酸性です。飲み物ではありませんが、薬を飲みやすくするための服薬補助ゼリーのうち、フルーツ味の製品も酸味料が使われているので注意が必要です。


※また薬同士の混合においてもマクロライド系抗生物質は全てムコダインドライシロップ(カルボシステインドライシロップ)と混合すると苦味が出ますので注意してください。

人間の腸内には数にして100兆~1000兆の細菌が存在しており、その重さは1.5kgと脳の重さに匹敵します。腸内細菌の働きはこれまでも花粉症やアレルギーの症状に関与していることが言われてきましたが、近年はより多くの病気で腸内細菌が影響していることが分かってきています。例として動脈硬化やうつ病、自閉症などです。
すでにこれらの病気の方の糞便を採取して正常な方と比較するという研究も開始されています。身近な対策として例えばヨーグルトを食べるなどの効果もあると言われていますが、実際どのような菌が病気に対して良い影響を与えるのか同定するまでは至っていないのが現状です。腸内細菌で培養が可能なものは3割~4割と言われており、各細菌の働きには未知な部分が多いです。
乳酸菌入りの飲料やヨーグルトが発売されていますが、画期的な治療効果というのはまだ出ていません。今後の研究が待たれるところです。
また脳と腸はつながっていると昔から言われているとおり、過度なストレスや暴飲暴食が腸内細菌に悪い影響を与えることは確実なようです。平素から胃腸をいたわる気持ちと生活を心がけたいものです。
・一日三食規則正しく食べましょう。
・食物繊維を多くとりましょう。一部の糖尿病を防ぐ効果のある善玉菌は食物繊維を多くエサとしているというデータがでています。
・乳酸菌やオリゴ糖をとる。善玉菌である乳酸菌には悪玉菌の増殖を抑える働きがあり、乳酸菌の多くはオリゴ糖をエサとしています。
・多量の飲酒に注意。アルコールは腸管壁を痛め、下痢を起こします。
・朝起きて白湯をいっぱい飲んでください。胃腸に負担がもっとも少ない白湯を飲むことで胃腸が働きやすくなります。
白湯はお湯を沸かして体温に近い温度まで冷ましたものです。作り方についてはやかんはホーロー鍋で沸かすという方法が一般的なようです。
現代の食生活では塩分、添加物など体にとって本来不要なものを摂取する機会が大変多いです。白湯の効果については「何かを体内に取り入れる」ということではなく、体から不要なものを出すという働きが主となるものです。ジュースや他の飲み物はすでにいろいろなものが水に溶け込んでおりこれ以上なにも溶かせない飲み物です。その点、白湯は中に何も溶け込んでいません。ほぼ体温と同じ白湯であれば添加物をはじめとして、体に不要な水溶性のものを中に溶かし込ませて尿と一緒に外にだすことができます。
その目的から考えると例えばミネラルウォーターをマグカップに入れて電子レンジで適温まで温めるという方法でも白湯の効果は十分にあると考えられます。朝、起きたときや食事中などに少しずつ飲んでみるというやり方が一番おすすめです。